「初診時に、歯や歯茎の状態、治療の必要な歯などが一目でわかる“お口の健康手帳”を作成し、患者さんにお渡ししています。ペン型の口腔内カメラで撮影することにより、鏡では見づらい部位やレントゲンには写らない小さなヒビや着色などを、ご自分の目で確認していただくことができます」と語る伊澤院長。患者さんから、「なぜきちんと歯磨きをしているのに虫歯になるのですか？」「なぜ冷たいものがしみるのに虫歯ではないのですか？」などと質問されれば、口腔内写真をはじめ必要に応じて模型やイラストなども使って分かりやすく説明する。
 
「たとえば、噛み合わせが強くて歯にヒビが入ると、そこから虫歯になるケースがあります。顎の形、歯ぎしりなどの癖、食の好み、年齢による噛み合わせの変化など、患者さんによってダメージを受けやすい部位や時期は異なりますので、現時点で虫歯や歯周病でなくても、将来まで見通して定期的なチェックをすることが欠かせません。その必要性を理解してくれる患者さんが多く、定期的にメンテナンスに通院してくださいます」と伊澤院長。予防歯科や歯磨き指導にも力を入れている。
 
虫歯や歯周病の治療については、「噛み合わせ」を重視して進めている。もし、虫歯を削って詰め物をした境目に噛み合わせがくると、二次的な虫歯になりやすく、数年ごとに治療を繰り返すことになりかねない。しかし事前に噛み合わせをしっかり確認して治療をすれば、そうした心配がなく歯が長持ちするメリットがあるという。
 
歯の悪い部分だけを診るのではなく、一人ひとりの患者さんの特徴を見極め、最適な治療とメンテナンスを行い、将来まで安心して生活できるよう長い目でサポートする伊澤院長。その誠実な姿勢に信頼を寄せ、家族ぐるみで来院する患者さんや、予防ケアの定期通院を習慣とする患者さんが増えている。