内科・小児科・総合診療科
楓クリニック
診療時間 | 9:00~12:00、14:00~17:00 |
休診日 | 水曜・日曜・祝日 |
電話 | 029-896-4575 |
所在地 | つくば市上広岡503-1 |
2019年12・1月号 つくまる掲載
院長 端山 幹大(はやま みきひろ)
平成10年 | 神奈川県私立栄光学園高等学校卒業 |
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平成17年 | 金沢大学医学部医学科卒業 |
平成23年 | 筑波大学総合診療グループ後期研修修了 |
平成23年 | 独立行政法人国立病院機構霞ヶ浦医療センター 総合診療科医長 |
平成30年 | 医療法人社団仁誠会 阿見第一クリニック |
平成31年 |
医療法人社団仁誠会 楓クリニック院長 |
筑波大学医学群臨床准教授
日本内科学会認定内科医
日本プライマリケア連合学会認定家庭医療専門医・指導医
「総合診療科」というのはあまり聞き慣れないが、分かりやすく言えば、いつでも、誰でも、何でも相談でき、診てもらえる医療の窓口。これまでは身近なかかりつけ医がその役割を担ってきたが、新たに専門的なトレーニングを受けたスペシャリストを「総合診療医」とする制度が導入された。地域医療を支えるオールラウンダーとして注目が高まっている。
端山幹大院長が総合診療に興味を持ったのは、医師として歩み始めたばかりの初期研修医時代だという。「内科を受診した患者さんが、腰が痛いと訴えれば整形外科と、湿疹が出れば皮膚科と連携して診ることになります。その時、同じ医師が一人の患者さんをずっと診ることができれば、と思ったのがきっかけです。当時、関東地方で総合診療の実践と教育に最も力を入れていたのが筑波大学だったため、後期研修から総合診療グループで学ばせていただきました」
どのように診療を進めるのか尋ねると、患者さんとの対話を大切にしていることがわかった。「症状の背景に何があるのか、患者さん一人ひとりのバックグラウンドにどれだけ気を配れるかが重要です。例えば風邪という表面的な症状だけを診るのではなく、同僚が風邪をひいていた、職場環境が変わった、家でも子育てや介護で忙しいなど、患者さんの生活背景を把握します。何でもオープンに話をしていただき、患者さん自身をよく知るところから診療が始まります」
よく分からない症状、不定愁訴のような曖昧な症状、いろいろな症状が重なっている場合なども、患者さんとの対話から一つひとつヒントを得て原因を探っていくこととなる。その結果、専門医による検査や入院治療が必要と判断した場合は、近隣の総合病院などと連携。そこでも関係が途切れることはない。「がんの手術や治療法など大きな選択を迫られたとき、私に相談していただければ一緒に考えて答えを出すまで寄り添います」と話す端山院長。もちろん、退院後のケアや日常的な管理もしっかりと行う。
総合診療科は、患者さんとの信頼関係を土台として、幅広いサポートを担うのが大きな特徴だ。端山院長は楓クリニックでの診療だけでなく、「グループホーム楓」「小規模多機能型居宅介護 楓」への訪問診療をはじめ、近隣地域の往診、阿見第一クリニックでの外来診療および病棟業務、救急診療など精力的に取り組んでおり、“完結できる医療”を目指す。
「何か心配の種があれば、早めに相談してくださいね」とやさしく話す端山院長。ていねいに耳を傾けてくれるので、あれもこれも話したくなる。そうして話すうちに自分の中で考えがまとまり、不調の真の原因に気づく患者さんもいるという。一人で悶々と考えたり悩んだりする前に、気軽に相談に訪れたい。